第4回 ごめんよえびボクサー
どうも、二郎です。
先日、五月二十二日に投稿した下記の記事につきまして、謝罪申し上げます。
『第3回 時代の節目には巨大化映画がつきものです』
https://ziroh.hatenablog.com/entry/2019/05/22/010656
記事内でご紹介した映画『えびボクサー』のあらすじに大きな誤りがございました。
謝罪して、訂正いたします。
まず、
>>しみったれた漁港で、巨大エビが水揚げされたところから始まります。
とありますが、間違いでした。
正しくは、しみったれたボクサー・スティーブと、
その老いぼれトレーナー・ビルが巨大エビを買うというところから始まります。
以前の記事内では、『えびボクサー』というタイトルでありながら、
ボクシングの話題が出ていないという不審な点に全く気が付いておりませんでした。
自分の不注意をただ、恥じ入るのみでございます。
本当に申し訳ございませんでした。
何故、エビの購入という頓珍漢なことをビルとスティーブが行ったかといいますと、
スティーブが弱い癖に女にかまけて練習しないからという点に尽きると思われます。
そのため、スティーブに老いらくの夢を託していたビルは、
頭がおかしくなってしまったのです。
泳ぎ続けるマグロのように狂ってしまったビルは、
ただひたすらエビとスティーブを戦わせたくてしようがありません。
この企画をTV局に売り込んで一山当てるという妄執に取りつかれてしまうのです。
この二人とスティーブの彼女で、アイスクリーム塗れファック大好きシャズちゃん。
以上の3名がエビを抱えて東奔西走するのが、本作のあらすじとなります。
すなわち、
ジョン・ジョニー・ジュディという人物はえびボクサーには無関係でありました。
また、TV局は基本的に都会にあるものですから、この3人は山奥の村にも行きません。
エビの命を救うためのバケツリレーのくだりは、全く事実無根の内容でございます。
1タッチ5000円のえび営業の件につきましても、
調査の結果、完全に虚偽のエピソードであることが判明いたしました。
『えびボクサー』に、どこの馬の骨ともしれない連中の話を混入させてしまう事態となってしまったことを、お詫び申し上げます。
そもそも、なぜあのような記事を作成するに至ったかと申しますと、
記事作成者である私の心の中にどこか、
『どうせえびボクサーだし、適当にふざけても良いだろう』
という、驕り高ぶりがあったからに他なりません。
映画の紹介と謳いながら、このような態度で記事を制作するのは言語道断であります。
これは皮肉にもえびボクサーの作中で、深く戒められている考えでありました。
『醜いエビだから、虐待してナンセンスで悪趣味な番組を制作しても良いだろう』
という誤った考えです。
漸くTV放送にこぎ着けたビルですが、
エビこと、ミスターCがTVに映った海の映像に興奮していることに気付きます。
帰りたがっている。
なんの罪もない生き物を、拘束して小突き回して良いはずがありません。
そんな当たり前のことに漸く気付いたのです。
マグロ狂人・ビルはエビを世話するうちに、
ミスターCに愛情を持つようになったのです。
完全に人間性を失っていたビルが、マグロから人間に戻った瞬間でした。
私も、マグロ狂人と成り果てていたのです。
こんな素敵な映画を面白おかしく適当にいじっていいわけがありませんね。
えびボクサーに私は救われました。
生放送の番組中、
小突き回されるミスターCの姿に耐えられず、ビルは番組をぶち壊してしまいます。
そんなビルをミスターCは優しくハグして許すのでした。
ひとりのおっさんの再生とえびとの友情を描いた傑作コメディ。
私、ジロウおすすめの一作です。
サメも出るし。
あと巨大化した理由は本当に『21世紀だから』なので、絶対に謝りません!
エビじゃなくてシャコなのも本当です!
さよなら!