あしたのためのクリーチャー図鑑『レリック』の怪物

明日、クリーチャーに襲われるかもしれない人のための記事。
それが"あしたのためのクリーチャー図鑑"

この記事では色んな作品に出てくるクリーチャーに焦点を当てて紹介し、襲われた時の対処法を伝授していきます。

昨今の世情を現すなら『発狂』の一言でしょう。
こんな世の中ですから、隣に立った人の精神が突如ファジーになって襲い掛かって来てもおかしくありません。

そんな時、思い出して欲しいのがこの"あしたのためのクリーチャー図鑑"
上記のような状況に陥った場合、尋常であれば十死零生です。
しかし、この記事を読むや否やであなたの今後のご健闘具合が変わると良いなぁ。

 

『レリック』の怪物

ひろ☆くま en Twitter: "1997年公開の映画「レリック(原題:The Relic)」に登場したコソガ・クリーチャーこと"レリック"のマケット(台座は自作)。  原型はペガサスホビーのレリックと同じガレリオ・ヘルナンデス氏。 スタン・ウィンストン・スタジオで制作された等身大を模 ...

■正式名称:レリック(コソーガ)
■サイズ:3m程度
■攻撃性:暴れん坊
■生息地:原産はブラジル、アマゾンの秘境
■危険度:デカめのワニ

爬虫類と虫を混ぜ合わせたかのような怪物。
遺伝子的にも爬虫類40%、虫20%残りはなんと人間というキメラである。

その正体はアマゾンの奥地に住むゼンゼラ族が使う呪術によって生まれた生物。
ゼンゼラ族は捕らえた敵に特殊なカビを摂取させることで、脳下垂体のホルモンを刺激し凶暴な怪物に変化せしめる。
そして、放した敵は帰巣本能から自身の居住地に帰って同族を襲うのだ。

劇中に登場する怪物は、アマゾンに渡航した外国人が犠牲になったもの。

海外に渡航した人間が帰ってきたら獣に変化している…
この時点で勘の良い方は既に思い当っているだろうが、
レリックの正体は、もちろんあの獣神サンダーライガーではない。

山田何某がリバプールの風に消え、獣神が生まれた

怪物の正体はホイットニー博士というアメリカの学芸員で、アマゾンの部族の神像やらのお宝を調査の名目で勝手に持ち出した結果、原住民の怒りに触れてレリック化させられたのである。

そもそもライガーの前身である山田選手が海外修行の際に赴いたのは英国であるため、
ブラジルからアメリカに持ち込まれたレリックとはなんの関係もない。
もちろん『自分が勘が良い』などというのもバイアスの掛かった全くの勘違いである。
今後は自分の分際を弁え、謙虚に振舞った方があなたの人生もより実りのあるものとなるでしょう。

『レリック』の怪物のぶちのめし方

二本の牙で頭部を拘束し、脳みそをジュルリといただく


さて、そんな怪物だが凶暴だ。
目に付く生き物はぶっ殺し、脳みそだけを啜り食いという食通っぷりである。
巨体ではあるものの、柔軟な肉体と身体能力を活かして狭所に潜り込むことが可能だ。

トイレの隙間からコンチワするレリック


それは実戦的とは言えないコスチュームを着込みながらも、高いレスリング技術で幾多の敵と戦ってきた獣神ライガーを思わせるが、ライガーが純然たる技術であるのに対し、レリックは単に身体能力と本能で暴れているだけである。

レリックの身体には幾つかの生物が混ぜ合わせて出来ており、手には元となったイモリの吸盤を備え、天井だろうが床だろうが自在に這い回ることが可能。

そこで気になるのが知能であるが、人間が混ざり合ってるのだからさぞかしオツムの具合も良かろうと思いきやそんなことはない。

 

馬鹿なので罠におびき寄せられて丸焦げに、虫混ぜたのが悪かったと思う


ちょっと人間性を取り戻してやることが元同僚の女を舐め回す程度なので、
元の人格も推して知るべし。

所詮その程度のイモリもどき、人間もどきなので怒りの獣神の足元にも及ばない。
銃弾を避けるほどの俊敏性を持つが、いったん掴んでしまえばこっちのもの。

超絶美技ロメロ・スペシャルにて脱出能わず悶死と相成り申す。

ロメロ・スペシャルを極める獣神サンダーライガー(下)

そもそも、このような事態に陥ったのは未開の部族相手だからといって頓着せず、
なんでもかんでも収奪しまくったホイットニー博士の理性無き知識欲が原因である。

自分に無いものを求めるというのは、獣神ライガーも同じだ。
誰も見たことのないようなコスチュームに身を包んで戦い、プロレスリングにない骨法の技術をリングの上に持ち込んで唯一無二のレジェンドとなった。

しかし、ライガーの知識は他者から奪ったものではなく自分が身に着け体系化したものだ。そしてその技術は今も新日のリングに息づいている。

知識とは奪うものではなく、身につけ、他者に与えるもの。
レリックの愚鈍さ、ホイットニー博士の傲慢さを思えば、
ライガーのレスラーとして、そして人間としての強さがより明確に感じられるだろう。