あしたのためのクリーチャー図鑑『フィースト』の怪物

明日、クリーチャーに襲われるかもしれない人のための記事。
それが"あしたのためのクリーチャー図鑑"

この記事では色んな作品に出てくるクリーチャーに焦点を当てて紹介し、襲われた時の対処法を伝授していきます。

男は敷居を跨げば七人の敵ありと言いますし、七人中五人は人外であってもおかしくはありません。戦っている間に10や20に増殖することもあるでしょう。
せっかくありとあらゆる殺人技術を身に着けたのに、こんなの聞いてない!
なんてことにならないために、対人だけではなく怪物への知識を深めていきましょう。
この記事を読み終わる頃には、より実戦的な戦闘マシーンへと成り果てているはずです。

そんなこんなで今回紹介するのこの化け物です!

 

『フィースト』の怪物

ガチャ歯がチャームポイント

■正式名称:不明
■サイズ:デカめの人間サイズ
■攻撃性:かなりやばい
■生息地:テキサスの荒野~酒場
■危険度:軍隊呼んで来い

皮膚を剥かれた人間のような見た目に大きく裂けた口。
なんだか全体的にヌルヌルしていて大変キショい、キショ過ぎる。
『フィーストの怪物』はそのビジュアルに見合った攻撃性、特殊能力をフルに活かしてテキサスのしみったれた酒場を襲撃し、破壊の限りを尽くした。

道具一つ使わず家屋を襲撃し破壊し尽くしたと聞けば
廃屋を素手で解体してみせた“破壊王橋本真也をつい想起してしまうだろうが、
全く関係がない。

2作目では明るいところで全身を拝めるが、迫力は1作目より劣って見えてしまう

今回紹介する怪物の手足にはカギ爪、口には鋭利な牙という武器を備えている。
細身であるもののカギ爪の切れ味は人間を簡単に切り裂くほど鋭く、
バリケードの隙間から伸ばした手で多くの人間を殺傷した。
しかし、単純な筋力においては木製のバリケードに難儀する程度であり、
破壊王橋本真也に遥かに劣るとみても良いだろう。

鴨居にぶら下がり、体重を利用して壁を破壊する橋本真也

しかしながら本能的には優れた狩猟者であり、自身の能力を活かしたあの手この手で立て籠もる人間たちを苦しめた。

40分ぐらいかけてようやくダメージの入る緩めの消化液などもあるが、
やはり特筆すべきは『子供攻撃』だろう。
恐ろしいことに、この怪物はオスメス一体ずつの夫婦。
車に撥ねられた子供を追って襲撃してきた家族思いの怪物ではあるが、子供が既に死んだと分かるとすぐさまセックス&出産、ものの10分足らずで第二子を拵えた。

この切り替えの早さは『負けたら引退』を掲げて小川直也と対戦し、敗けたにもかかわらず、引退するのかしないのか延々グダグダやって結局引退しなかった破壊王橋本真也にはない特徴と言えるだろう。

生まれた子供はその瞬間から殺人的なやんちゃっ子。
小柄な体と俊敏な動きで人間たちを翻弄し、手足を切り落とすなどの笑えない悪戯を披露した。

生まれた頃から悪ガキで、15までは生きられなかった

『フィースト』の怪物のぶちのめし方

さて、そんな怪物だが単体としての脅威はさほどでもない。
劇中でも銃火器の前には結構あっさり倒されてしまっている。
特に1作目の被害が大きくなってしまったのは、人間側が籠城策を取ってしまい、怪物の得意とする『子供攻撃』を有効に使われてしまったことなどによるパニック、『人間爆弾攻撃』といった場当たり的な作戦による自滅が目立つ。

ここは思い切って正面から挑むのが得策だろう。
怪物の体格を見れば分かるが、カギ爪を除けば手足が短くリーチが貧弱だ。

あの”破壊王橋本慎也が得意としたキックのリーチを活かした立ち回りを心がければ完封も不可能ではない。

獣神サンダーライガー(左)をキックで苦しめる橋本慎也(右)

家屋の中は一見安全に見えるかもしれない。
外に怪物が待ち受けているとなれば猶更だろう。

しかし、「破壊なくして創造なし」とはかの破壊王橋本慎也の有名な言葉だ。
自ら打って出て、危険を冒してこそ切り拓ける道もあるのだ。

惜しくも40歳という若さでこの世を去ってしまった破壊王橋本慎の志を胸に、
今日も怪物に恐れることなく果敢に立ち向かっていこう。